入試の現場

じっくり問題に取り組む、と聞いて悪いイメージを浮かべる人はそれほど居ないと思います。思考力を養う一貫として静かに深く考えるというのはもちろんアリなのですが、大学入試の問題程度で長考していてはいけません。確実に落ちます。

数学を例にとると、多くの場合
・90分で大問3つから4つ
・120分で大問4つから5つ
・150分で大問5つから6つ
という分量が出題されます。
大問1問あたり使える時間は25分から30分であると割り出せますね。
答案用紙に清書する時間もありますから20分から25分でいきたいところです。

この大問1つは4つか3つか2つの話題を組み合わせて作られていると思ってください。
教科書傍用問題集、いわゆる4STEPやサクシードや体系数学といった問題集の
・難易度中程度の話題なら4つ
・難易度が高い話題だと2つ
くらいの重さになります。

例えば
・指数・対数の関数を簡単にし
・三角関数の取りうる値の範囲を求める
・そこまで出てきた式を領域として図示して
・その図を使って最大・最小の値を求める
といった感じで中程度の難易度の話題4つが大問1つ分になります。
悪いことに、理科の場合はもっと時間不足です。

それぞれの処理を5分程度で抜けられないと、入試では得点できないとわかったと思います。
仮に、ある大問にこれ以上の時間をかけて得点できたとしても、その掛けすぎた時間で解けなかった大問が発生するわけで、これでは本質的には失点していることと変わりません
もちろん、一度で正解できないといけません。

はじめて取り組む話題を理解するために時間がかかるのは当然のことで、じっくり取り組む必要があります。しかし、問題練習をする段階になったら『5分で確実に正解できる』かを気にしながら勉強すると後々助けになります。
どうやっても『5分で確実に正解できる』状態にならない分野があるのなら、それは解き方から変えないと解決しないでしょう。
一刻も早く相談してください。

この『5分で確実に正解できる』状態のことを、私は「取れる」ようになったと呼んでいます。正解は出ても時間がかかったり、1度で正解できなかったものは「解ける」です。
同じように『他人に説明できる』状態になってはじめて「わかる」というレベルだと言えます。授業を聞いただけではまだ「知ってる」止まりです。

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