夢・目標・計画

(2012.03.08 前ブログから持って来ました)

本日は、受験勉強に臨む段取り・心構えについて
「○○大学に行きたい」「△△学部に行きたい」 これは夢です。多少無理かなって思うような夢でも構わないです。

 

動機はいろいろでも、とにかく夢があれば次に立てるのは目標です。 それには目指す学力に比べて、現状どの程度なのか知る必要があります。 これは模試の役割です。模試を受ける高校生が減っていて心配です。

 

「学校でこれくらいだから、この大学は無理?」などと聞きますが、 学校の成績と受験の実力はまた別です。ここはきちんと『高3用の模試』 で計測しましょう。まだ、高2・高1だからといって遠慮は要りません。 どんどん『高3用の模試』を利用するべきです。理由はいくつもありますが、 簡単に言うと、なるべく本番に近いデータの方が、より正確ということです。

 

さて、蓋を開けてみると・・・ 得意だと思っている科目でも歯が立たないかもしれません。 学校での苦手科目が、実はそれほど悪くないかもしれません。 どのような結果であっても、それが目の前の現実です。 悪い結果でも、真っ直ぐ捕らえて対策を立てれば良いだけのことです。

 

結果を受けて、一番偏差値の低い科目から対策を考えます。 知識の量、思考の深さ、表現の技術など課題は人それぞれでしょう。 (この分析が一人でできないなら、できるひとに相談です。) 覚えなくてはいけないこと、解くべき問題量、読むべき書籍が自動的に 決まってきます。これをできるだけ数量化します。
覚えなければならない単語集1冊→うわっ、2000語も・・・  解くべき問題集1冊→ん~この本には200問もあるのか・・・ という感じです。あとはこれを8くらいで割ります。8週間の8で、2ヶ月です。 1週間でやるべき量が決まります。上記の例なら単語250語と問題25問ですね。

 

さらにこれを6で割ります。6日の6です。7でもいいですが、週に1日くらい休みた いでしょう?これで1日あたり50単語と5問になりました。 これが計画です。ここまで数値化しないと計画とは呼べないのです。 なぜなら、達成できたかどうかの判定ができませんから。

 

50単語を20回ずつ紙に書くなり、単語帳をつくるなり・・・頭に入る方法 を各自工夫してみましょう。自分に合う方法を見つけるのも勉強です。 1問解くのに10分から15分です(これ以上悩んでも効果ないです)から、 それぞれ1時間くらいずつかかることでしょう。

 

これを必ず1週間から10日は続けてください。 計画の段階で「これ自分はできるかなぁ?」と不安になったり、 始めてみると「やっぱりキツい><;」と挫折しそうになるでしょうが、 この数日を耐えられるかどうかが勝負です。 とにかく、勉強を続けている『型(かた・かたち)』を先に作ってしまいます。 覚えたはずの単語の半分を、翌日に忘れていてもいいです。 今日は1時間で3問しか解けなかった、でもいいです。 (ただし、わからないことはすぐに質問して翌日に持ち越さないように)

 

実際に必死にやってみると5日目くらいから体が慣れてきます。 最初の3日で負担を軽くしてしまっては、体が慣れませんからいつまでも 同じ調子です。それに、1日あたりにやることを減らしては、期限までに 目標に届かなくなってしまいます。 世間で流行りの「自分のペースで勉強できる」というのも考え物です。 受験は誰にでもほぼ同時にやってくるのですから。

 

2週間過ぎたあたりで計画を見直してもいいでしょう。 自分が耐えられる負荷がわかってきますし、コツを掴んで勉強のピッチも 上がります。おそらく上方修正(予定より早く終わる)になるはずです。 元々、余裕を持って計算してますしね。逆に、1つのことをあまりダラダラと やっているもの、集中力が切れますから感心しません。

 

ここまで読んで「こんなことやってもしょうがない」と思ってませんか? 「効果があがらなかったらどうしよう」とか「どうせ無理だし」とか ネガティブになっていませんか?それでは元に戻ってしまいますよ!

 

どんなにいい講義を聴いても、生徒の学力の伸びは限られます。 毎日コツコツが最も大変で、そして一番の力になるのです。

 

これは「どうして?なんで?納得いかない!」というものではなくて、 我々の住む世界は(勉強に限らず)そういうルールで動いているのです。 逆に、経験値を溜めればすぐにでもレベルアップできる世界なのです。 『型』を作っておくだけでも、経験値は溜まっていきますが、 話を聞いているだけでは殆んど経験値にはなりません。

 

実際に『型』を作ってみれば、すぐに誰でもわかることなんですけどねぇ。 努力もせずに、評論家になっている高校生が多いです。

 

無駄な努力なんてありません。自分で努力した量が最後にものを言います。 試験場で一人で躓いたときに力が出るかどうかは、自信の有無です。 この自信は「あれだけ頑張ったんだから」という経験がベースなのです。 そういう面でも、負担に感じるくらいの勉強を日々しておく必要があるわけです。

 

高校2年・1年から継続していれば、大抵の夢は何とかなるものです。 まずは毎日1時間ずつ英語と数学を勉強する癖をつけましょう。 (もちろん音楽やPCや携帯は遠ざけてですよ!)

 

勉強する『型』を続けていれば、また違った見方になってきます。 登る前の山は高く見えても、登ってみれば大したものではありません。 そして、いい景色が待ってます。 下界で山を眺めているだけの人には一生味わえません。

 

登山を少しでも楽しく・効率よく・安全にということであれば、 いろいろ知恵や工夫があるわけで、それを提供しているのが当教室です
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